れんちゃんの屋上屋を架す

特に意味のないことをやっていこうと思います。

Celeron N4100で3DCAD(Fusion360)を動かしたい

 

新たに購入したノートパソコンGateway NE336

joshinweb.jp

3DCAD(Fusion360)を動かすための設定変更&限界調査を行ってみた。

 

Fusion360の動作環境は、公式サイト(Autodesk Fusion 360 の動作環境 | Fusion 360 | Autodesk Knowledge Network)に載っているので

 

ここでは大事なところだけ書くと

 OS:windows10 or 8.1 

CPU:64bit 4コア 1.7GHz Core i3 or Ryzen 3以上。

メモリ:4GB

GPU:VRAM1G以上  DirectX11以上

となっている。思ってた以上に敷居は低い。

 

NE336のスペックと比較してみると

 OS:windows10                                                                           →OK

CPU:Celeron N4100   4コア   1.1(ターボ時2.4)GHz   64bit        →多分OK

メモリ:4GB                                                                                 →OK

GPUIntel UHD600   VRAM 専有128MB 共有1.9GB  DirectX12  →多分OK

 

と何とかなりそうな雰囲気。

 しかし、初期状態では起動がやっとだったのでいくつかの設定を変えた。

 

 

1:Fusion360の設定変更

      公式サイトにも載っている軽量化方法

knowledge.autodesk.com

 

 やり方は簡単で右上の?マーク→グラフィックの診断の下の方にある

チェックボックスにチェックを入れるだけ。

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 これだけで軽量化できるのは便利すぎる。

Fusion360作った人は天才だと思う。

 

 

2:Windowsの軽量化

とりあえず思いつく限りのWindows10の軽量化を行う。

 

まずは設定で変えられるものから変更する。

具体的には以下のものをオフにした。

・バックグラウンドアプリ

・広告の識別子のオフ

・診断&フィードバック

・アクティビティの履歴

 

コントロールパネルのシステムパフォーマンスオプションも最低限にした。

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しかし、あまりメモリ使用量に変化がなかったので結局もとに戻した。

 

不要サービスの停止も下記のサイトを参考に行った。

ygkb.jp

 

 

3:VRAM設定の変更(失敗)

 

 専用VRAMが128MBと少ないので512MBにしたいと思い

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とりあえずBIOSへ行く

 

しかし、VRAMを変えるAdvanceオプションがない。

そこで海外のフォーラムを探索していると以下の投稿が見つかった。

www.techwalla.com

内容を簡単にまとめると

 

1.BIOS画面に行く

2.”Alt”と”F1”キーを同時に押す

3.だめなら”Shift”と”F1”キーや”Ctrl”と”F1”キーを同時に押す

 

とのこと。やってみるもののうまく行かない。

次にNE336の販売会社Acerのフォーラムで検索すると新たな書き込みを見つけた。

community.acer.com

どうやらロックは外せないらしい。

VRAMの設定は諦めた。

 

これらの設定変更でどこまでFusion360は動くのか検証する。

Fusion360はシミュレーションやレンダリングクラウドでできるので、

モデリングだけできれば何とかなると思う。

 

そこで、3つの形状が異なる3Dモデルを作成し以下の動作をクラッシュするまで

やってみた。

1.モデルを作成

2.コピーを作成

3.モデル全体を移動させてみる

4.視点を変えてみる

 

モデル1:円錐

 

シンプルな3Dモデル代表の円錐。

作り方は簡単で三角形を書き

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360度回転させて作った。

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これを複製(コピー)をしていく

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25個では

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100個でも余裕だった。

 

100個表示しているときのタスクマネージャーがこちら

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メモリ2.5GBに対してVRAM(GPUメモリ)は0.2GB使用中と思ったよりもVRAMの使用量が少ない。

 

100個ずつ複製→貼り付けを繰り返し500個まで増やしたのがこちら

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VRAMが見切れてしまっていたが100個の時と比べてあまり変化がなかった。

 

しかし、500個を複製し1000個にしようとすると応答していませんエラーが表示された。

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せっかくなので応答を待つこと約10分

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表示された。

タスクマネージャーがこちら

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メモリやVRAMが一杯といった感じはない。移動や回転もできる。

 

 

そこで、調子にのって1000個を丸々複製し2000個にしようとすると

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クラッシュした。複製(コピー)500個ずつが限界のようだ。

 

モデル2:トライフォース

 

シンプル過ぎないモデル。

ゼルダの伝説の伝説を最近やって面白かったのでこれにした。

2Dでスケッチを描き

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押し出しで作成する。

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面倒くさいので一気に100個作ったのがこちら

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100個のタスクマネージャーがこちら

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円錐と比べてメモリ使用量は多いもののVRAMは変わらず。

 

100個ずつ下の写真のように複製・移動を繰り返し

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 1000個にしたのがこちら

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表示された。1000個になるとCPUパワーが不足しているのか移動や回転が

少し待たされる。

この時のタスクマネージャーがこちら

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メモリが不足気味だがVRAMは0.2GBのままだった。

 

 

1000から2000に増やすとクラッシュするのは見えているので

トライフォースはここで終了した。

 

 

 

モデル3:適当に作った複雑なモデル

 

複雑なモデルとは何なのか?

考えたが良いものが無かったので下の写真のように適当に直線を組み合わせ

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300度回転させたのがこれ

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とりあえず25個作ったが動作は快適だった。

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クラッシュはまだまだ先に感じたので

25個を100個に増やした。

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 ワンテンポ遅れる感じはあるもののきちんと動く。

100個のタスクマネージャーがこちら

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メモリが足りない。VRAMは0.1GB増えたがまだまだ余裕がある。

 

もしかした1000個表示できるかもと思いチャレンジしてみる。

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この100個ずつ増やす操作は写真だと簡単に見えているが

複製→1~2分

移動→30秒前後

とCPUパワーの不足から時間がかかる。

 

 

そして700個から800個にしようとしたときに遂にクラッシュした。

というかFusion360ごと落ちた。

 

原因はもちろんメモリ不足。

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まとめ
Fusion360モデリングに必要なものは

メモリ>CPU>>>>>>>GPU>VRAM

だった。

 

また、

複雑なモデルを作成する場合には8GB(以上)のメモリが

多くの部品を複製・移動する場合は計算能力の高いCPUが

必要だった。